グラスフェッドミルク(Grass-Fed Milk)は、牧草によって育てられた牛からとった牛乳のことです。ちなみに、“Grass-Fed” の“Grass”は「牧草」、“Fed”は「餌として与えられた」の意味です。
いま、海外や国内でグラスフェッド乳製品が注目されているのは、シンプルに美味しいということに加えて、牧草由来の特別な栄養素が含まれているためです。
本来のミルクはすっきり味
グラスフェッドミルクは、皆さんがイメージする通り広い牧場で、牧草によって育てられた牛から搾乳されたミルクです。テレビアニメ『アルプスの少女ハイジ』に見られるような、伝統的な酪農によって生産されます。ちなみに、現代の国内酪農は主に穀物を餌として与えるグレインフェッドが主流であり、放牧と牧草によるグラスフェッドは珍しい存在です(この件は改めてご説明します。)
さて、グラスフェッドミルクを初めて飲んだ人の感想は、「あっさりしていた」が中心です。飲む前は、「本格的な牛乳なので濃厚な味のはず」と考えていた人も、「飲んでみたらサラッとしてさわやかだった」という人がほとんど。「水みたい」という人もいるほど、飲んだ後の口の中もすっきりしています。
これは、グラスフェッドの乳牛が高カロリーの穀物ではなく、牧草という植物で育てられていることにより、さわやかな植物の風味がミルクに反映されるためです。また、広い牧場で放し飼いをすることで、牛は自然の中でのびのびと育ちます。その結果、健康を維持しながらストレスも受けないため、本来のミルクの味が引き出されているのです。
特別な栄養に注目
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